Q & A 

二朝分立時代

 上古の二朝分立時代存在説もあるが、確認出来るのは以下の中古以降の二期間である。
 

平家西国逃亡時代〔寿永2(1183)年8月20日〜寿永4(1185)年3月24日〕
 
平宗盛が安徳天皇を奉じて一族とともに西国へ逃亡した為、京都に天皇不在という異常事態に陥ったことから後白河法皇は協議の上、暫定天皇として高倉天皇第四皇子尊成親王(後鳥羽天皇)を践祚して、壇ノ浦で安徳天皇が没するまでの期間は西国と京都に二朝分立する。

治承・寿永期における源平勢力対立状況

出 自 平  家  方 源  氏  方
清和源氏義重流 新田義重 里見義成 山名義範
清和源氏義康流   足利義清
清和源氏義光流 佐竹義昌
 
 
武田信義 一条忠頼 安田義定 逸見光長 河内義長 伊沢信光 加賀美長清 山本義経
柏木義兼
清和源氏義隆流 毛利頼隆  
清和源氏義時流   石河義資
清和源氏為義流   志太義広
宇多源氏 佐々木義清 佐々木高綱
村上源氏 海老名季貞  
嵯峨源氏   渡辺競
後三条源氏   天野遠景
桓武平氏貞季流 山木兼隆  
桓武平氏貞衡流   鷲尾義久
桓武平氏維将流   北条時政 熊谷直実 熊谷直家 久下重光
桓武平氏繁盛流 城長茂  
桓武平氏良文流 渋谷重国 曽我祐信 畠山重忠 江戸重長
河越重頼 伊北常仲
 
岡崎義忠 三浦義澄 佐原義連 土屋義清
和田義盛 金子重忠 豊島清元 安西景益
丸信俊 上総広常 千葉常胤
桓武平氏良茂流 大庭景親 俣野景久 長尾為宗 長尾定景
梶原景時
土肥実平 大庭景能 梶原景季
 
平氏(系不明) 平田俊遠 瀬尾兼康  
藤原氏長家流 山内経俊 那須与一
藤原氏隆家流 菊池隆直 草野永平
藤原氏道兼流   宇都宮頼綱
藤原氏師尹流   熊野湛増
藤原氏良方流 糟屋盛久  
藤原氏利仁流 斎籐実盛 加藤景廉
藤原氏山蔭流   安達盛長 足立遠元
藤原氏秀郷流 伊藤景清 河村義秀 波多野義常 足利俊綱
蓮地家綱 監物頼賢 
武藤資頼
佐藤継信 佐藤忠信 近藤国平 大河戸広行
小山朝政
藤原氏為光流 藤原親正  
藤原南家 伊東祐親 工藤景光 工藤茂光 宇佐美祐茂 仁田忠常
藤原氏(系不明) 毛利景行  
橘 氏 橘遠茂  
紀 氏 紀光季  
有道姓児玉党   庄家長
小野姓横山党   横山時兼
小野姓猪俣党   猪俣則綱 岡部忠澄
日奉姓西党   平山季重
中原氏   大屋安資 中原惟重 中原兼遠 今井兼平
樋口兼光
滋野氏   海野幸広 根井行親 楯親忠 大夫坊覚明
金刺氏   手塚光盛
田口氏 桜庭良遠 田口重能  
越智氏   河野通信 越智通清
大蔵氏 原田種直  
大神氏   臼杵惟隆 大野家基 緒方惟栄 高田隆澄
その他 原宗房 原行能 長狭常伴 佐伯景弘
 
 
紺屋義広 那古屋頼時 熊毛重成 木原盛実
南郷惟安 伊勢義盛 駿河次郎 河原太郎
河原次郎
※平家・源氏の一門は除く。 青字は、のちに源氏方へ転じたもの。
 源平合戦の虚像を剥ぐ 治承・寿永内乱史研究 (講談社学術文庫)

 
南北朝時代〔延元元(1336)年8月15日〜明徳3(1392)年閏10月5日〕
 第89代後深草天皇の時代から皇統が持明院統と大覚寺統の対立が始まり、交互に皇位が継続していたが後醍醐天皇時代に至り建武の中興と呼ばれる天皇親政を行うことから足利尊氏らの武家勢力の多くが離反する。
 その後、持明院統の光厳上皇の院宣を手に入れた尊氏が反後醍醐派の武士と入洛、北朝の光明天皇が即位したことから後醍醐天皇は吉野に潜幸、程なく室町幕府が誕生して南北朝対立時代が始まる。
 この時代は南朝元号と北朝元号があり、公家や全国の武家も両朝に分立して対立抗争が続くが次第に南朝勢力が衰えて辺境に限定され、三代将軍義満の政治権力強化で和睦の道を模索する様になる。
 第99代後亀山天皇の時代に幕府(北朝)と南朝の和睦がはかられ、諸国の国衙領は大覚寺統、長講堂領は持明院統の支配と定められ、天皇は京都に遷り、北朝の後小松天皇に神器を授け南北朝が統一される。 

南北朝における武家勢力対立状況

地 域 南  朝  方 北  朝  方
畿 内 楠木 和田 足利 高 田代 細川 淡輪
東海道 北畠 井伊 小田 吉良 仁木 今川 武田 足利 足利 千葉 高 佐竹
東山道 姉小路 高梨 村上 新田 小山 結城 北畠
伊達 工藤 南部
佐々木 鷲見 土岐 小笠原 上杉 宇都宮 結城 桃井 畠山
伊賀 国魂 相馬 石塔 吉良 葛西 斯波 曽我 最上 安東 浅利
北陸道 中院 井上 大井田 新田 小国 斯波 富樫 吉見 桃井 上杉
山陰道 名和 仁木 一色 山名 佐々木 塩谷 諏訪部 上野 益田 厚東 足利
山陽道 大内 浅山 赤松 高 長井 小早川 武田 吉川 渋川
南海道 小山 安摩 飽浦 得能 四条 忽那 土居 脇屋 畠山 細川 細川 細川 河野 津野 山名
西海道 五条 菊池 阿蘇 恵良 相良 楡井 禰寝 肝付
伊集院 揖宿 谷山
少弐 一色 宇都宮 宇佐 城井 都甲 大友 千葉 斑島 山代
志自岐 深堀 小代 詫間 土持 伊東 畠山 島津 宗像 宗
青字は、のちに北朝方へ転じたもの。赤字は、のちに南朝方へ転じたもの。
 
 南北朝と室町政権

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